【映画の話】
『月光の夏』
毛利恒之の小説。
昭和20年初夏、特攻隊の出撃を
前に青年がベートーベンのピアノ
ソナタ『月光』を弾きたいと小学
校へ、第3楽章を演奏されている
最中、校庭では校長先生や児童達
が敬礼をして、「今生の別れ」と
涙を流されるシーンも…
https://moviewalker.jp/mv27532/
その青年は東京音楽学校(映画内では上野の音楽学校であったような)
のピアノ科の学生であった記憶があります。
基地では、体操選手であった特攻隊員が「◯◯◯◯16歳、いまから(体操の技を)します」と言って他の特攻隊員に体操を披露するシーンもありました。現在のオリンピック選手達は幸せですね。
この特攻隊員が出撃したゼロ戦の
中で一人で飛行機を操縦して
乗っているシーンもあり、そのBGMにベートーヴェンのピアノソナタ「月光」の第1楽章が流れて
いました。彼は特攻隊としての
任務を果たす前に銃で撃たれて
ゼロ戦の中で亡くなりました。
涙が止まらない映画でした。
家にあった特攻隊員が訓練に使っていたグライダーの写真です。その特攻隊員は出撃前に戦争が終わったので、命を失わずに済ました。その逆の方もいらっしゃるようです。戦争が終わる前日に出撃したとか…運命ですね。日本は終戦前には訓練飛行にグライダーしか使えなくなっていたようです。🛩️
今日はべートーヴェンの
『月光ソナタ』を聴いてみたいと
思います。
Beethven-Piano Sonata No.14
“Moonlight” Buckhaus
The Just Sound channel
Buckhaus流石です。
https://youtu.be/21StEQzNjvo?feature=shared
ヴィルヘルム・バックハウス(1884- 1969)
1905年にアントン・ルービンシュタイン・コンクールで優勝し、バルトーク・ベーラが2位となった。この結果に不満だったバルトークは同年よりコダーイとハンガリーの農民の民謡採集をはじめた。録音したものの採譜をしたり、舞台に上がれる曲に編曲していたようだ。