🎹 作曲家のはなし 2 バッハ その1 Y.P ピアノスタディ7 P34〔2-3. J.S.バッハ 1710年 (25歳)〕

2-1. バッハは1708年 (23歳)から9年後、1717年 (32歳)まではワイマール宮廷の礼拝堂のオルガン奏者であった[1]。


J・S・バッハ年譜

(尾山真弓編)より[2]


2-3. 1710

        (25歳)

長男W・フリーデマン誕生(11月)


J・S・バッハ 作品表 より

コラール* ・歌曲


BWV590 パストラーレ ヘ長調 (1710頃?)


〔YouTube〕

Bach - Pastorella in F major BWV 590 - Smits 

Netherland Bach Society channel

https://youtu.be/GLvt096_H6c?feature=shared


🎹パストラーレの起源の羊飼いの笛をおもうようなオルガンの音色でした。古楽器のような珍しいオルガンのビデオとのどかな牧場のビデオが交互に出てきてとてものどかな気分になりました。

安定したオルガニストの演奏も素晴らしかったです。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 

コラール* ・歌曲

*ドイツ・プロテスタント教会、特にルーテル派教会の賛美歌をコラール (Cho- ral 独)という。

宗教改革の指導者 M. ルーテル*が主張した単純で歌いやすい旋律の新しい賛美歌である。コラールにはカトリック聖歌のドイツ語訳、宗教的・ 世俗的民謡などの改変作、新作などがあり、いずれも有節形式の単純な歌曲形式 のものが多い。 

最初のコラール集はM.ルーテルの協力者であった作曲家 J・ワルター*が1524年に出版した3巻である。

その後新しいコラールが次々と発表されている。今日プロ テスタント教会で歌われている賛美歌の中にも、当時の作品がいくつか含まれている。

また17・18世紀にはオルガンのためのコラール編曲が盛んになり、J.S.バッ ハを頂点とするドイツ・プロテスタント音楽の発展はコラールが大きな役割を果たしている。なおコラールを含む広義の賛美歌をイムヌス (hymnus 羅)という。

P 355


AI による概要

*M.ルーテルは、16世紀の宗教改革の中心人物であるマルティン・ルターを指しています。ルターは、当時の教会が正しい福音信仰に立ち戻ることを聖書に基づいて訴え、プロテスタント教会の誕生に貢献しました。ルターの訴えの基本は「聖書のみ、恵みのみ、信仰のみ」という宗教改革の三大原理です。


* コラール「神はわがやぐら」J. ワルター(ヨハン・ワルター Johann Walther 1490-1570)など


宗教改革と音楽

1517年ドイツのマルチ ン・ルーテル Martin Luther (1483-1546) による 〈95ヵ条意見書〉の発表である。そして「神学についで音楽」を重んじたルーテルの主張により、M.ルーテルは教会に集まる信者たちが歌いやすいように、ドイツ語による 新しいコラール (Choral 独) を賛美歌として採用した。

その後、ドイツ・ プロテスタント音楽がのちの J.S.バッハに至る大隆盛期を迎えることになる[1]。

P 401


パストラル 

クリスマスの朝「羊飼いがやってきて笛を吹く」というイタリアの伝統があり、その笛の音あるいはそのような情景を模した楽曲をパストラル (pastorale 伊=牧 歌)という。6/8 または 12/8拍子の田園風な麗らか(うららか)な楽曲である。

“Flauto da pastore della mattina di Natale Italia” (イタリア語)

で検索してみて下さい。

笛を持った羊飼いらしき人形の画像が複数出てきます。


パストラルの作品

オラトリオ「メシア」より「シンフォニア」ヘンデル

巡礼の年 第1年スイスより 「パストラル」リスト[3]

P 343


〔参考WEBサイト〕

Pastorale

https://en.wikipedia.org/wiki/Pastorale

Martin Luther

https://en.wikipedia.org/wiki/Martin_Luther

Johann Walter

https://en.wikipedia.org/wiki/Johann_Walter

Johann Sebastian Bach

https://en.wikipedia.org/wiki/Johann_Sebastian_Bach


〔参考文献〕

[1]ヤマハ音楽振興会 編著『ヤマハピアノ教室 ピアノスタディ 7』ヤマハ音楽振興会, 1996, 34頁

[2]樋口隆一『バッハ➖️カラー版作曲家の生涯➖️』新潮社, 1987

[3]菊本哲也『新しい音楽通論』全音楽譜出版社, 1975. 355, 401. 343頁


[楽譜画像]


ヤマハピアノ教室

ピアノスタディ 7


著者 ヤマハ音楽振興会 編著

出版者 ヤマハ音楽振興会

出版年 1996.12.10 (初版)

大きさ、ページ 31cm, 71p

NDC -

https://www.instagram.com/p/C6lWHZSSRUH/?igsh=MWlhcHpwY2IwZ2U2bw==


(浅田ピアノ教室 浅田美鈴)

https://www.youtube.com/@ASADAMisuzu