『ヤマハピアノ教室 ピアノスタディ 7』37頁では、10行にわたってシューベルトについての概要が記載されています。
1-2行目: シューベルトの作品の概要
3行目: 8 歳の頃の音楽的教育環境について
3行目-8行目: 11歳から16歳頃まで
8行目-20行目: 18歳の頃のシューベルトの作品について [1]
[幼少期と教育]
フランツ・ペーター・シューベルトは、1797年1月31日、オーストリア大公国ウィーンのヒンメルプフォルトグルント(現在はアルザーグルントの一部)に生まれ、翌日カトリック教会で洗礼を受けた。彼は、フランツ・テオドール・フローリアン・シューベルト(1763年 - 1830年)とマリア・エリザベート・カタリーナ・フィーツ(1756年 - 1812年)の12番目の子供であった。シューベルトの直系の先祖は、もともとオーストリア・シレジアのツックマンテル州から来た。彼の父はモラヴィアの農民の息子で、よく知られた教区の教師で、リヒテンタール(ウィーン第9区)の学校には多くの生徒が通っていた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Franz_Schubert
YAMAHA: 17歳から18歳まで
◻️シューベルト小伝記◻️[6]+[1][2][3][4][5]
1814 (17) 小学校の補助教員 n1 となり、父の学校に勤務。
1815 (18) 『魔王』『野ばら』n2 など160曲もの歌曲を作曲。[6]
n1
* その後(16歳より)、シューベルトの父親が経営していた学校の教員をしながら、次々と新たな楽曲を生み出しした。[1]
* 父親の学校の教員助手をしながら作曲に打ち込んでした。[2]
* [3][4]にはこれに関する情報はありませんでした。
* 1813年にコンヴィクトを去り、2年間教員養成所に通い (これは徴兵を避けるためでもあった) 、父親の学校の助教員となった。[5]
n2
* シューベルトが18歳 (1815)の時に一生のうちでも精力的に沢山の作曲をし、名だたる《野ばら》や《魔王》などが作曲された。[1]
* シューベルトが17歳、18歳の頃、すなわち1814年から1815年頃のウィーンはイタリア・オペラの大流行であり、シューベルトもオペラ作曲家への夢を終生持ち続けたが、この時期 1814 (17歳) に作曲された《糸を紡ぐグレートヘン》や
1815 (18歳)に作曲された《野ばら》《魔王》《たゆみなき愛》などの名作を含む145曲もの歌曲は、
シューベルトの名を歌曲作家としての地位を築いた。[2]
* シューベルトの歌曲は初期の作品から傑作が多く、1814年作曲の《糸を紡ぐグレートヒェン》D.118 (ゲーテ詩) は、ドイツ語歌曲の歴史上革新的な名作である。この1814年をもって「本当の意味のドイツ・リート誕生の年」とする考えもある。1815 (18歳) の時の作品《野ばら》D257、《魔王》D.328 や 1817年 (20歳)のときの作品《ます》等は、彼に「歌曲王」の名前を付与した。[3]
* 1814 (17歳) 《糸を紡ぐグレートヒェン》(Gretchen am Spinrade)のような大歌曲を作曲した。そして翌年の1815 (18歳) のときには《野ばら》(Heidenröslein)や《魔王》(Erlkönig)などの名歌曲が作曲された。〔177頁〕[4]
本書においては、《野ばら》は有節形式、《糸を紡ぐグレートヒェン》は、通作形式と分析されている。〔PP178-179〕[4]
* シューベルトは三大歌曲集《美しき水車小屋の娘》《冬の旅》《白鳥の歌》のほか、《魔王》《野薔薇》《子守歌》《アベ=マリア》など広く知られている作品が多い。[5]
〔上記歌曲に関するWEBサイト〕
Gretchen am Spinrade
《糸を紡ぐグレートヒェン》
https://en.wikipedia.org/wiki/Gretchen_am_Spinnrade
Heidenröslein
《野ばら》
https://en.wikipedia.org/wiki/Heidenr%C3%B6slein
*このページにはシューベルトの自筆の楽譜の画像もあります。
Erlkönig
《魔王》
https://en.wikipedia.org/wiki/Erlk%C3%B6nig
有節形式 通作形式 は
「有節形式 通作形式」
でGoogle検索をしてみて下さい。
野ばら: ノバラ
バラ科の落葉低木。日当たりの良い原野や河川敷に自生する。[7]
〔参考文献〕
[1]ヤマハ音楽振興会 編著『ヤマハピアノ教室 ピアノスタディ 7』ヤマハ音楽振興会, 1996, 37頁
[2]菊本哲也『新しい音楽通論』全音楽譜出版社, 1975, 427頁
[3]渡辺和彦監修『検索キーワード付き クラシック作曲家事典』学習研究社, 2007, P103
[4]門馬直美『西洋音楽史概説』春秋社, 1976, P177, P178, P179
[5]昭和出版研究所 編 (辻 壮一 著)『日本百科大事典 7』小学館, 1963, 245頁
[6]世界名曲全集 1『運命/未完成交響曲: かく扉をたたく・・・』小学館, 1973, 16頁
[7]昭和出版研究所 編 (小野幹雄 著)『日本百科大事典 11』小学館, 1964, 114頁
【画像の説明】
シューベルト《野ばら》
高校音楽Ⅰ MUSIC ATLAS P28
変ホ長調を原調のト長調に移調した手書きの楽譜です。
日付 4月24, 2025
作成者 浅田ピアノ教室 浅田美鈴
シューベルト《野ばら》 高校音楽Ⅰ MUSIC ATLAS P28 変ホ長調を原調のト長調に移調した 手書きの楽譜です。 日付 4月24, 2025 作成者 浅田ピアノ教室 浅田美鈴 |
[楽譜画像]
ヤマハピアノ教室
ピアノスタディ 7
著者 ヤマハ音楽振興会 編著
出版者 ヤマハ音楽振興会
出版年 1996.12.10 (初版)
大きさ、ページ 31cm, 71p
NDC -
https://www.instagram.com/p/C6lWHZSSRUH/?igsh=MWlhcHpwY2IwZ2U2bw==
(浅田ピアノ教室 浅田美鈴)
https://www.youtube.com/@ASADAMisuzu